災害時も見据えた"フェーズフリー"な体制へ
アルフレッサは、静岡県川根本町において、株式会社エアロネクストおよび株式会社NEXT DELIVERYと連携し、ドローンを活用した医薬品の定期配送を2025年4月22日より開始しました。
本取り組みは、「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」に準拠し、平常時からの運用を通じて、有事の際にもスムーズな対応が可能となる"フェーズフリー"の考え方に基づいており、災害時にも医薬品を安定的に供給できる物流体制の構築を目指しています。
地域課題に応える「新スマート物流」の実装
川根本町は、静岡県の中央部に位置し、人口は約5,789人(2024年7月現在)。町域の約90%を森林が占める自然豊かな地域です。地形は東西約23km、南北約40kmと広大で南北に細長く、町の中心から離れた集落も多く点在しています。
また、高齢化が進む中、日常の買い物にお困りの住民が増えており、さらに、災害などによって道路が寸断されると、一部地域が孤立するリスクも抱えています。こうした地域特性に対し、ドローンによる医薬品配送で、災害時も医療提供活動を支援するとともに、孤立などの課題解決も目指します。
ドローン配送の流れ
アルフレッサ静岡物流センターからNEXT DELIVERY配送拠点(旧中川根南部小学校のSkyHub®ドローンデポ川根本町)まで、陸路で必要な医薬品を輸送します。配送拠点より遠方エリアをドローンもしくは車両にて配送いたします。

メディア向け説明会と出発式を実施
配送開始当日の4月22日、NEXT DELIVERYの配送拠点「SkyHub®ドローンデポ川根本町」にて、メディア向けの説明会およびドローン出発式が行われました。
当日は、静岡物流センターから届けられた医薬品がドローンに積載され、約7km離れた薬局まで、約15分かけて空輸されました。
医薬品を受け取ったまつおか薬局・松岡政臣社長コメント
「必ず役に立つと思います。災害で孤立してしまうこともあるので、その時にどう対応していくか。日頃から運用を重ねていくことが大切です。今後も改善点を検討しながら進めていきたいと思います。」
今後、同薬局への定期配送は週1回を予定しております。
持続可能な地域支援に向けて
アルフレッサでは、医薬品を「安心・安全・誠実にお届けする」社会インフラとしての使命を担い、今後も地域社会の課題解決に取り組んでまいります。
参考
この取り組みは、静岡県川根本町にて2024年度~2026年度にかけて実施される「新スマート物流」実装事業の一環として展開されています。
配送開始当日の様子は、静岡第一テレビ「everyしずおか」にて紹介され、YouTubeにも公開されています。ぜひご覧ください。